コッツウォルズの亜麻畑

コッツウォルズの亜麻畑

2017年3月11日土曜日

ベス・チャトーさんの最新インタビュー・・イギリス人気園芸番組

先日紹介したイギリスの人気テレビ番組の「ガーデナーズ・ワールド」の新シリーズの放送が始まりました。



Montyは彼のロングメドウの自邸の庭から、剪定の秘訣、春の鉢植え植物、そして今年の庭の計画など紹介、


AdamはPackwood Houseの素晴らしいボーダー花壇を紹介、



そしてCarolは、50周年を迎えた番組にちなんで、過去50年間のガーデニングに影響を与えた人々を紹介、トップバッターはベス・チャトーさんです。

Beth Chattoさんは1923年生まれのイギリスのガーデンデザイナーで、おそらく世界で最も著名なプランツウーマンです。
大英帝国勲章授与。英国王立園芸協会のヴィクトリア・メダル・オブ・オナー受賞。チェルシーフラワーショーの受賞が20回以上。彼女のガーデンはイギリス東南部エセックス州コルチェスターにあり、日本を含め世界中からたくさんの人たちが毎年訪れています。

ベス・チャトーさんは、庭を造り始めたころの話や気象条件に合わせた植栽のこと、そして、今までも庭を見ると幸せになれることなどインタビューでは話されています。









モンティーは自邸の庭のクリスマスローズなど紹介、




そして最後は今週末の庭仕事のコーナー


まず、スノードロップの株分け


花の終わった株を掘りあげて分け、一方はもとの位置に戻し、もう一方を新しい場所に植えて増やしていきます。



次はソラマメの種まき





そして、秋に実をつけるうラズベリーの剪定です





番組の最後に週末の天気予報がついています
雨の多いイギリス、今週末も雨が降りそうですね・・



BBCのホームページでは、番組の一部(クリップ)を順次公開していきますが、番組全体をホームページのiPlayerでみられるのはイギリス国内に限られているので、残念ながら日本からは視聴することができません。

でも、最近はインターネットテレビサービスでパソコンから、あるいは携帯電話のアプリ (FilmOn) からライブ映像であれば無料で、簡単にみられるようになっています。

(追記:この記事を書いてからしばらくして無料の視聴は大きく制限されていて残念です)

この番組はイギリスでは金曜日の午後8時からの放送ですので、日本時間では土曜の午前5時です(夏時間では午前4時)。がんばって早起きしないと見られませんね。

でも・・早起きが苦手なひとには、再放送が日本時間の日曜の夕方にやってますので、こちらがおすすめです(笑)




追記 YouTubeに動画がアップされています。(すぐに見られなくなることがあります)









2017年3月10日金曜日

新刊書評 ムーン・ガーデニング


月の満ち欠けは動植物にいろいろな影響を与えていることは想像に難くはありませんが、ガーデンイラストレイテッド誌の新刊書評欄に興味深い本が紹介されています。

本のタイトルは 'Moon Gardening'  つまり『月のガーデニング』・・
著者はJohn Harris とJim Rickards の共著です。

月の満ち欠けに調和したガーデニングの理論と実践についてかかれている本のようです。


Lia Leendertz さんの書評をかいつまんで紹介しますと、

『月の満ち欠けに調和して行うガーデニングは、ヒッピィーのコミュニティーからゆっくりと広まってきていて、Charles Dowdingのような熱心で敬意を払われている実践家たちのおかげで、だんだん主流になりつつあります。著者のジョン・ハリスは1980年代からコーンウォルでムーン・ガーデニングを続けていて、素晴らしい庭をつくり受賞もしています。この本は、彼がなぜコーンウォルに来て、どのようにして始めたのかの歴史を紹介しています。そして読者の庭で実践するときのガイドでもあります。本の前半はその歴史についてジム・リカーズが書いています。そして後半にムーン・ガーデニングの基礎と実践について書いています。月のそれぞれのフェーズ(月齢)で土や地中の水がどう変わり、それが植物にどう影響するかの仮説を説明します。そしてそれぞれのフェーズに適した庭仕事を、なぜそうなのかを明瞭に説明しながら紹介しています。オーガニックな野菜の栽培の他の面について、例えば輪作、土のケア、肥料やりなどについても書いています。少ない作業でより多くの収穫が得られるということなら、今年自分もやってみようと思います。』

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ネットで検索すると、この理論に沿ったお勧めの毎日のガーデニングの作業を紹介しているサイトがありました。

 The Gardeners Calendar というイギリスのサイトは こちら

 日本語を含めたくさんの言語でみられるサイトは こちら

さらに毎年のムーンガーデニングの暦の本まで出ているようです。



かつて旧暦で暮らしていた時代の日本でも月齢を参考にした畑仕事がされていたとも言われているようです。一度は読んでみる価値のある本かもしれません。





2017年3月8日水曜日

イギリスのスノードロップの名所


息をのむようなスノードロップの咲く風景は冬のイギリスのあこがれですね。

一面に雪が積もったようにみえるウェルフォードパークのスノードロップ(ホームページより)


ガーデンズイラストレイテッド誌にスノードロップで有名なイギリスの10か所の庭園を紹介しています。


チッペンハム・パーク(イングランド東部 ケンブリッジシャー)

フォード・アビー(イングランド南西部 サマセット)

チャーク・カースル(ウェールズ北部 レクサム)

ウェルフォード・パーク(イングランド南東部 バークシャー)

ウォーターペリーガーデン(イングランド南東部 オックスフォードシャー)

ロード・ホール(イングランド北西部 チェシャー)

ヘディンガム・カースル(イングランド東部 エセックス)

ベニントンロードシップガーデン(イングランド東部 ハートフォードシャー)

ヘバー・カースル(イングランド南東部 ケント州)

コレスボーンガーデン(イングランド南西部 グロスタシャー)








2017年3月7日火曜日

日当たりが悪くても育つ野菜


日当たりのよくないところでも育つ野菜をガーデナーズワールド2月号にKay Maguireさんが紹介しています。

『日当たりのよいところがないと野菜の栽培は諦めてしまいがちですが、どこの庭でも陰になるところはあり、特に都会では木や建物の陰になるところが多いのが実情です。

でも慎重に野菜の種類を選べば、思った以上の収穫も可能です。昨年私はいろんな日当たりの場所でたくさんの種類の野菜を試験的に栽培してみました。トマトやキュウリ、ナスなど実をつける野菜は日当たりが良くないとまったくダメでしたが、いろいろな野菜やハーブが日陰でも育ちました。どの野菜が特によく育ったか、そして育てるコツを紹介しましょう。』


Deep shade (ほとんど日が当たらない所): 
 東洋の葉物野菜(ミズナやミブナ)、カラシ、白菜、ミント、エンドウの芽

Moderate shade (真夏で2-3時間の日照):
 Deep shadeで育つのに加え、チャード、ホウレンソウ、ケール、リーフレタス、ロケット、テャイブ、コリアンダー、オレガノ、パセリなど



Dappled shade (木漏れ日):
 moderate shadeのものに加え、レタス、春ネギ、ソラマメ、ターニップ、ディル、ロースマリー、セージなど

Partial shade (真夏で3~6時間の日照):
 dappled shadeでの植物のほか、ハツカダイコン、ビート、ニンジン、ジャガイモ、インゲン、ズッキーニなど


種まきは日当たりのよいところ(窓辺や庭のいちばん日の当たる所)で行い、根が十分でたら少し日かげに移すします。
日当たりの良いところまで伸びていく豆などを選ぶのもコツです。
受粉を助けるような昆虫は日かげに少ないので、それを惹きつけるヤグルマギクやボリジなどの一年草を一緒に植えるのもよいでしょう。

壁際は乾燥して特に日かげになるので避けて、堆肥や動物の肥やしを加えて土を改良しましょう。
間引きをして風通しをよくして、ウドンコ病などを予防しましょう。
ナメクジの被害から、クローシュや砂、トラップなど使って守ってやりましょう。

壁やフェンスを白く塗る、鏡を貼る、アルミフォイルを貼るなどして日当たりを改善、
レイズドベッドに植えて日当たりを改善、
軽い鉢に植えて日当たりの良いところへ移動、
たくさん植えすぎて日当たりを悪くしないように、


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イギリスでは植物の種は昔は花の種が良く売れていたそうですが、最近は野菜の種の方がたくさん売れているそうです。

日当たりが悪くてもあきらめずに野菜やハーブを育てることができるのはうれしいですね。







2017年3月3日金曜日

植物の支柱などを自然素材でつくる


庭の花や野菜などの植物を害虫や害獣、風などから守るためのおおいや支柱などいろんなものを、庭の見栄えも損なわずにつくるには自然素材が適していますね。ガーデンイラストレーテッド誌2月号にはそのような構造物の特集記事が載っています。

題して'Natural garden structures'・・・

最初の写真はヘーゼルナッツの枝を使って作った虫よけのトンネルです。
3.5mほどの長さの枝を曲げて地面に挿し、3本の細いヤナギの枝をよって作ったものを麻ひもで結んで固定します。その上から7mmのネットでおおいます。


次の4枚は
1. (左上)釣り鐘形のクローシュ ニワトリやハトから守る 
2. (右上)ヤナギの枝で作ったリース カボチャの下面を乾かして腐らないようにする
3. (左下)小枝の籠 ヘーゼルナッツやカンバの枝分かれした細い枝を地面に挿してハトから守る
4. (右下)1.のクローシュに麦わらや落ち葉を詰めて、冬の寒さや水濡れから地植えのアーティチョークの芽、ダリアの球根などを守る


こちらの4枚は
1. (左上)だらしなく伸びる植物を支える、上にいくにつれて広がった支え
2. (右上)シャクヤクを支えるヤナギの枝で作ったしっかりした支え
3. (左下)やや太めのヘーゼルナッツの枝を曲げて挿すだけのシンプルな支え
4. (右下)スイセンに特にぴったりのヘーゼルナッツの枝の先端を使った支え


次は、中世の彫刻にヒントを得たトマトの支柱です。輪を作っているのは細い生のヤナギの枝です。


こちらは軟らかいブナの枝を使ったキクの支柱

最後の写真はカンバやヘーゼルナッツの枝を使って作るルバーブのフォーサー(通常はテラコッタでつくられる促成栽培のためのおおい)です。
左上のように細いカンバの枝を円形に束ねたものをたくさん作り、それを右上のように底の方から上に向かってつないでいって、最後に上にかぶせるフタを作って出来上がり。

イギリスの庭では、細い枝からかなり太い枝までを使ってさまざまな構造物が作られています。そのために大きなガーデンでは庭の一角にヘーゼルナッツやヤナギなどの木を植えていたりするようです。またお店でも購入できるようです。

日本で使いやすい植物は何でしょうか?
私のところでは竹がたくさん近所にあるので支柱などによく竹は使っています。
また枝分れしたY字状の剪定枝を地中に挿し込んで支えにしたりもしています。








2017年2月28日火曜日

少しの予算で大きな効果 夏の花壇の花の種まき


ガーデナーズ・ワールドのテレビ番組で長くレギュラーの司会を続けているキャロル(Carol Klein)が、雑誌2月号で夏の花壇の花の種まきについて書いています。

題して「少しの予算で、大きな効果」

種から育てると、あまりお金をかけずにたくさん花を咲かせることができ、また育てる楽しみも味わえます。夏の花壇で素晴らしく見える花の代表はキク科の花たちです。
ダリアは球根(塊根)から育てられることが多いですが、種から育てるとはるかにたくさん安く育てることができます。お勧めは「ビショップス・チルドレン」です。
コスモスもダリアのいとこのような植物で、種から簡単に育てられます。



記事では6つの花を紹介しています。

1)ヒャクニチソウ Zinnia



2)コスモス Cosmos



3)ダリア Dahlia



4)マリーゴールド Tagetes



5)ルドベキア Rudbeckia



6)マロー Mallow



そして、種のまき方も最後に紹介しています。
 何にまくか?
 培養土の選び方
 まき方
 水やり
 そのあとの育て方
など、わかりやすく書いています。





そして、冬の間お休みだったテレビ番組の「ガーデナーズ・ワールド」が、
いよいよ3月10日から今年もはじまるとホームページに出ています。
Montyは彼のロングメドーの自邸の庭から、剪定の秘訣、春の鉢植え植物、そして今年の庭の計画など紹介、
AdamはPackwood Houseの素晴らしいボーダー花壇を紹介
そしてCarolは、50周年を迎えた番組にちなんで、過去50年間のガーデニングに影響を与えた人々を紹介、ベス・チャトーさんを紹介します。

楽しみですね・・











2017年2月24日金曜日

エルサレムアーティチョーク(キクイモ)の紹介


ガーデナーズワールド誌の2月号にキクイモ Jerusalem Artichoke の紹介が載っています.

ご存知でしたか? キクイモは英語ではエルサレム・アーティチョークと呼ばれていますが、大きな花の蕾を食べる高級食材のアーティチョーク Glove Artichoke とはまったく異なる野菜で、ひまわりの仲間です. 北米の冷涼な地域の原産で、硬くてしっかりした茎が数メートルまで伸び、すぐれた目隠し、あるいは風よけをつくります.

栄養は鉄とカリウムに富み、ジャガイモなど根菜の主要成分のでんぷんではなく、イヌリンという炭水化物を含みます。消化されにくいため、ファーティチョーク fartichoke(fartはおならのことで、おなら芋みたいな語感)というニックネームがついています. 少しずつ食べれば腸も慣れてくれます.

収穫は、秋に葉や茎が枯れてきたら地際から数センチの所で茎を切り、冬の間をとおして少しずつ必要な分だけ掘り上げます.

保存は地中だとよく長持ちします. 地面が凍るような寒い地方では地表に藁やウッドチップでマルチをします. あるいは掘り上げて湿った砂の中に入れて冷所保存です. キクイモは冷蔵庫の中では密閉したビニール袋に入れれば2週間ほど持ちます.

栽培は、日当たりや水はけが良く、あまり肥えていない所でよく育ちます. 春に植え付けて、日照りの際は水やりをし、茎が成長したら倒れないようにまわりの土を寄せます.

お勧めの品種は'Fuseau'です.



キクイモを使った3種類の料理のレシピも紹介されています.

スープ、ローストチキン、そしてリゾット

いずれもキクイモは皮をむいて薄切りにして使います.




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キクイモについてはThe Ornamental Kitchen Gardenという菜園の本で読んだ記憶がありましたが、最近まで見たこともありませんでした. 日本国内でもあちこちで栽培はされているようですが、長期保存がきかないためにスーパーなどにはほとんど並ぶことはないようです.

このキクイモをこの冬、我が家でも初めていただく機会がありました.

知り合いの畑でキクイモ堀りを体験、
洗ってスライスにして、ポテトチップのようにして試食、
とても甘くておいしいのです.

でも食べ過ぎたのか、翌朝はとってもお通じがよくて・・・
Fartichoke を実感しました(笑)