コッツウォルズの亜麻畑

コッツウォルズの亜麻畑

2017年10月31日火曜日

園芸TV番組ガーデナーズワールド、今年も最終回に


10月も末になり、イギリスは夏時間が終わって日本との時差も9時間に戻りました。
そして、BBCの人気園芸番組ガーデナーズ・ワールドも今年の最終回が先週金曜日に放送されました。このあと3月の初めに再開されるまで番組はお休みです。




番組の最初は総合司会のモンティー・ドンが自邸の庭ロングメドーから、木性シダの防寒対策について紹介しています。このシーンはBBCのホームページ(ここ)で見られます。




アダム・フロストはノッティンガムシャーにあるエリカーガーデン(ホームページはこちら)を訪ねます。冬に美しく見えることを前提に植栽をされた庭です。夏はスイミングプールになる池もあるガーデンで、冬はグラス類やさまざまな植物のシードヘッド(種をつけた花柄)が主役になっています。





そして、冬の花の代表、スノードロップが一面に咲き誇るバークシャーにあるウェルフォードパーク(ホームページはこちら)の紹介があります。園芸作家でスノードロップの著書もあるナオミ・スレードさんが案内します。






そのあと、たくさんの学校の生徒たちにガーデニングを教えてきたバーミンガムに住む83歳のおばあちゃん、ユニス・マクギーベルグレーブさんの紹介です。この番組は今年放送開始後50年目を迎え、その間にイギリスのガーデニングに大きな影響を与えたガーデンナーを、ベス・チャトーさんを始めたくさん紹介してきましたが、今回はバーミンガムで貸農園の最初の女性であり、若い世代にガーデニングの指導をしてきた、当地では有名なガーデナーで、今でも生徒たちが訪れて教えを受けているそうです。彼女はエリザベス女王から表彰も受けています。






10月の末と言えばハロウィーン。それにちなんで、ハンプシャーで開催された秋のカボチャ祭りの紹介です。今回は双子の兄弟スチュワートとイアンがイギリスの新記録で優勝、その重さたるや1トン越え! それでも世界記録にわわずかに及ばず、来年また挑戦する闘志を燃やす二人です。





モンティーも自邸の庭のカボチャの収穫、おもしろい形のカボチャがユニークです。ユーチューブでは英語字幕が自動で出るようにできる場合があります(下の画面写真には英語字幕あり)。動画の右下に動画のアイコンが出ているときは、そこを押すと英語の字幕が出てきます。コンピューターが自動で出しているらしく、よく間違ってはいますが、英語が聞き取れずチンプンカンプンの時にはヒントになってくれるので助かります。



その他、庭の池の管理法や、多肉植物の挿し穂のその後を紹介(動画クリップはこちら)などがあり、最後に彼の自邸にある宝石の庭(ジュエルガーデン)から彼の二匹の愛犬ナイジェルとネリーとともに今年の放送の締めくくりのあいさつです。今年の放送に世話になった皆さんに感謝し、これで50周年は終わるがまた新たな50年が始まる、来年もよろしく、と。




この番組はイギリスでは金曜日の夜に放送されていて、番組の最後の方で毎回週末の天気予報があります。スコットランドでは最高気温も一桁になっているようです。




そして、これが番組最後のシーン、パンプキンにガーデナーズワールド50周年の彫刻、そしてモンティーの庭で収穫されたカボチャが一緒に並んでいます。



ユーチューブのおかげで、ほとんど毎週この番組を1日か2日遅れで視聴できるようになっていて楽しんでいます。これから4ヶ月ぐらいは放送がないのでとても淋しくなりますが、また来春の番組開始を心待ちにして、ユーチューブでバックナンバーを時々見ようと思っています。




2017年10月13日金曜日

ハンディーのある人もみんなでガーデニング


 イギリスのテレビ番組’ガーデナーズワールド’でプレゼンターの一員になったマーク・レーン氏は、16年前に交通事故で車いす生活になりました.
 彼は、「ガーデニングが真っ暗な生活から引き戻してくれた。肉体的に、精神的に、そして情緒的に私の人生を変えてくれた。自然に囲まれて屋外にいるだけで、気持ちが満たされて。」と語ります。
 彼はガーデンデザインの仕事で成功して、昨年’ガーデナーズワールド’に参加して、特に移動がうまくできない人に焦点を合わせています。



 ブロガーのニキ・プレストンさんは手足が短く生まれました。しかしガーデニングへの情熱を失うことなく、特別なガーデニング用具の評価の仕事をしています。彼女の庭はいろいろな高さのレイズとベッドからできています。
 良質なこども用のガーデニング用具が小さくて軽いのでお勧めといっています。道具を小さなプラスチック製のかごに入れていつも持ち歩いています。



 ガーデンを訪ねるときに、歩き回りがしやすいか気になる方もあると思います。一般に公開されている庭園について、歩行が不自由な方や押し車を使う方などが楽に動けるかの情報を提供しているウェブサイトがあります。(accessiblegardens.org.uk)
 庭自体に加えて、駐車場、トイレ、カフェなどの利用しやすさを調査しています。



 ガーデンデザイナーのクリーブ・ウェスト氏は、せき髄損傷の患者のためにつくられたサリスベリー病院の庭園をデザインしました。ベッドに寝たまま患者が庭園を回れるように園路は広く作られ、プランターやテーブルの高さも工夫、自動ドアを設置して出入りをしやすくするなど配慮されています。グラスゴーの病院にも2つ目の庭園がつくられ、他のデザイナーによる庭園もこれに続いて作られています。



 クリス・バードショー氏は受賞歴のあるガーデンデザイナーですが、10代のころに足の指の関節の病気で車いすの生活に直面しました。病気の診断もはっきりせずに、食事などでさまざまな努力をしていましてくれる、と彼は言っています。



 スライブ(生き残るという英語)というイギリスの慈善団体は、不自由な体や病気をもっている人たちをガーデニングを使って助ける活動をしています。社会的園芸、治療的園芸を提供し、ガーデンデザインにおける不自由さの理解についての研修講座なども開催しています。そこで働いているボランティアの人たちは、ガーデニングがいかに人生を変えることができるかを知ってやりがいを感じています。



 体の障がいや病気、精神の病気などにガーデニングを応用する園芸療法は日本でも最近感心が高まって、関連書籍も出版されています。ガーデニングは障がいや病気の有無にかかわらず、体や心によい効果をもたらしてくれる素晴らしい世界です。



2017年10月6日金曜日

池やプールのあるガーデンの8つの例


池やプールのある庭の特集記事の最後に、8つのアイデアとして実例を紹介しています。


1 材料の統一性
 モダンなプールの硬い感じをプロバンスの石積みで囲むことで和らげて、古びた感じにしています。プールの手前の小さなデッキと向こうのメインのデッキがデザインの統一性や連続性に役立っています。

2 ミラーイメージ
 鏡のような池は庭にスタイルと興味を与え、造成も比較的単純です。この例では幾何学的な生垣と形では共鳴し、向こうの果樹園にある草原のような植栽を間で穏やかな休息を提供しています。

3 スモール・イズ・ビューティフル
 小さくて深いプールは狭い庭にはうってつけ。形を有機的にして植栽をナチュラルにするのがコツです。この例ではセイヨウオダマキとウラハグサを使っています。

4 借景
 もし運よく広い景観を庭に取り込むことができるなら、それを無駄にしないようにします。背景となる景色に溶け込む植物を植栽します。ここではヤコブボロギクやキゾメカミツレを使っています。

5 水面を上げる
 庭に水面を取りいれる方法は、掘り下げるだけではありません。この例では水槽を使って水面を植物の高さに合わせています。

6 伝統との組み合わせ
 美しい池と泳ぐプールをつないで、美しさと実用性の両方を備える例です。スイレンの咲く池からプールに流れ落ちる水は酸素に富んでいてプールの水質を良くします。

7 池を暗い色に
 デカダン派てきな雰囲気のために、浅いプールを深く見せる方法として、プールの内側を黒くしています。それがこの幾何学的なデザインにとてもマッチしています。その向こうの自然な池がこの硬い雰囲気を少し和らげてくれています。

8 境界を和らげる
 この大きな自然プールのまわりはルースな植栽で囲まれています。ミソハギやエキナセア、バーベナなどが使われています。奥には広いデッキが設けられてプールへのアクセスを容易にし、くつろぎの場を提供しています。

日本庭園にも池はつきものですが、西洋の庭には泳ぐためのプールを併設することがあるのが大きく違う点だと思います。しかもナチュラルなプール・・・昔、近くの池などで泳いでいたのを一瞬思い出しました。



2017年9月29日金曜日

プールのあるガーデン その2


前回に続いて、ガーデンズ・イラストレーテッド誌で紹介されているプールのある庭です。前回のまわりを囲まれたシークレットガーデンとは対照的に、今回は周囲に開かれた開放的なガーデンです。

フランスの南西部の国立公園内にある10エーカー(約4万平米)の庭で、敷地の周囲にはなだらかな起伏のある丘が広がっています。42年間の音楽プロデューサーとして都会に暮らしたオーナーが7年前にここを購入、オランダのガーデンデザイナーに依頼して作っています。

その特徴は、周囲のなだらかな山や谷を借景として、柵や生垣で囲わずに周囲の風景に溶け込んだつくりです。アイランド型の花壇の形も流れるような形にして、テラスから眺めたときに周囲の風景と一体化するようにデザインされグラス類などが植栽されています。

もともとあったプールの横に自然の池を配置して、水の浄化を薬品に頼らずに自然の作用で浄化された池の水を利用しているようです。







このガーデンは、現在B&Bとして宿泊できるようです。
 (住所 Mas del Lum, Boussac, 46100 Figeac, Lot, France)



2017年9月24日日曜日

プールのあるガーデン その1


池やプールのある庭はあこがれですが、今月のガーデンズ・イラストレーテッド誌ではたくさんの実例を紹介しています。広い庭だけでなく、比較的狭い庭の例もあり、まさにプールという感じのものから、見かけは自然な池なのに泳げるプールまでいろいろです。

今回はその最初に紹介されている、350平米という比較的狭い三角形の庭にプールを作った例を紹介します。

オランダのアムステルダム郊外にある庭です。長い年月放置されていた庭を新しいオーナーがガーデンデザイナーに依頼してプールのある秘密の庭をつくりました。


オーナーのできるだけ長いプールで泳ぎたいとの希望を考慮して、プールは土地の形状に合わせ細長い腎臓の形とし、その周囲にハードウッドを使ったデッキを設けています。

さらにその周りには、ヨーロッパイチイを低く剪定した生垣やススキで囲み、さらにプラタナスやクリなどの樹木で囲んで、シークレットガーデンの雰囲気を作っています。





本当に素敵な庭、こんなシークレットガーデンでゆったりと過ごしてみたいですね。

2017年9月1日金曜日

都会の庭の問題解決法


都会の狭い庭での問題をニック・ベイリーが解決のお手伝い、都会のオアシスをつくります。


★最初の問題は・・「よそのお家から庭が丸見え」

 建てこんだ住宅街や周りに高い建物があったりすると、いつも見られているようで落ち着きませんよね。

そんなときの解決法、その1は・・パーゴラ
 常緑性のつる性植物を登らせれば、プライバシーが一部分ですが守られます。



解決法、その2は・・草丈の高いグラス
 ススキなどが通行人の視線から窓を見えにくくします。



解決法、その3は・・トレリスのパネル
 格子の大きさや這わせる植物にもよりますが、しっかりプライバシーを守ります。



★次の問題は・・「生き物がいない」

 生き物が来る庭にするには、食べ物、隠れ場所、巣を作る場所、そして水が必要です。
 うまくこれらを提供すれば、昆虫や鳥、哺乳類などが都会の小さな庭や、バルコニーにさえ来てくれるでしょう。

解決法 その1は・・鳥の餌やり器
 天敵から襲われない場所に2つ以上とりつけましょう。餌も小さな種やナッツなどを鳥の種類に応じて用意しましょう。



解決法のその2は・・木材と石のホテル
 いろいろな虫やカエルなどの住処になります



解決法 その3は・・緑の屋根の虫ホテル
 ハナバチやテントウムシなどが卵を産む場所や冬の住処になります。




★3つ目の問題は・・「見た目は悪いけど必要なもの」

 機能的に必要だけどあまり見た目の良くないものってありますね。結構スペースをとったりしますが、うまく庭と調和させて目立たなくする方法のヒントです。

解決法 その1は・・アップサイクル
 リサイクルしてより役立つ利用をするアップサイクルが盛んになってきています。パレットを自転車の固定具につかうことで、とても機能的かつスタイリッシュに生まれ変わります。



解決法 その2は・・小屋を目立たなくする
 目立たない濃い色に塗る、常緑の生垣や竹、つる植物を誘引したトレリスなどで隠す、といった方法があります。



解決法 その3は・・ごみ入れやリサイクル容器を隠す
 できれば隠す場所の上にも植栽ができるようにすると、スペースが有効利用できます。



★4つ目の問題は・・「保管スペースがない」

 狭い庭であっても、肥料や園芸用の道具、じょうろ、支柱などは必要です。でも狭い庭ではわずかのスペースも貴重。そのなかで上手に保管場所を確保する方法です。

解決法 その1は・・背が高く奥行きが短い棚をつくる
 そして棚の上にも植物や魅力的な雑貨をおくのもよいですね。



解決法 その2・・収納兼用の腰掛けスペース
 散らかりやすい園芸道具やおもちゃなどを安全に目に入らないところに保存できます。



解決法 その3・・収納場所の上にも植栽を可能にする
 作業しやすい高さの植栽スペースができます。自作するか組み立てキットを購入で。



★5番目の問題は・・「やせた土」

都会の庭は薄い土壌、栄養分のない土のことがしばしば。有機物を加えると土壌が改良されますし、培養土と入れ替える方法もありますが、ここではコンテナを使うアイデアを紹介。

解決法 その1・・作り付けのプランターやレイズドベッドを使えば、良質の培養土を入れられて問題解決です。



解決法 その2・・特殊な土壌を必要とする植物の栽培にはプランター
 酸性土、特に水はけの良い土、などでも、プランターなら容易です。



解決法 その3・・栄養に富む培養土を入れたレイズドベッド
 普通の畑に比べてずっと蜜に植え込んで栽培が可能です。



★そして最後の問題は・・「栽培スペースがない」
 
 バルコニーやデッキ、テラスなど土ではなく硬い表面のところが都会の庭では多くて、しばしば植栽スペースはたいへん限られます。そんなところでもプランターはもちろん、いろんな工夫で植物は育てられます。

解決法 その1は・・壁面緑化
 垂直の壁や塀などで植物を育てる方法で、オンラインで便利な道具が売られています。



解決法 その2・・簡単なパウチ・プランター
 どこにでも掛けられて、いろんなものが育てられます。



解決法 その3・・四角い植木鉢
 植木鉢どうしが隙間なく並べられ、角にもぴたっと嵌るので優れています。



都会の狭い庭、ベランダでも、工夫をすればいろんな植物が育てられ、美しい庭にできそうですね。