イギリスのテレビ番組’ガーデナーズワールド’でプレゼンターの一員になったマーク・レーン氏は、16年前に交通事故で車いす生活になりました.
彼は、「ガーデニングが真っ暗な生活から引き戻してくれた。肉体的に、精神的に、そして情緒的に私の人生を変えてくれた。自然に囲まれて屋外にいるだけで、気持ちが満たされて。」と語ります。
彼はガーデンデザインの仕事で成功して、昨年’ガーデナーズワールド’に参加して、特に移動がうまくできない人に焦点を合わせています。
ブロガーのニキ・プレストンさんは手足が短く生まれました。しかしガーデニングへの情熱を失うことなく、特別なガーデニング用具の評価の仕事をしています。彼女の庭はいろいろな高さのレイズとベッドからできています。
良質なこども用のガーデニング用具が小さくて軽いのでお勧めといっています。道具を小さなプラスチック製のかごに入れていつも持ち歩いています。
ガーデンを訪ねるときに、歩き回りがしやすいか気になる方もあると思います。一般に公開されている庭園について、歩行が不自由な方や押し車を使う方などが楽に動けるかの情報を提供しているウェブサイトがあります。(accessiblegardens.org.uk)
庭自体に加えて、駐車場、トイレ、カフェなどの利用しやすさを調査しています。
ガーデンデザイナーのクリーブ・ウェスト氏は、せき髄損傷の患者のためにつくられたサリスベリー病院の庭園をデザインしました。ベッドに寝たまま患者が庭園を回れるように園路は広く作られ、プランターやテーブルの高さも工夫、自動ドアを設置して出入りをしやすくするなど配慮されています。グラスゴーの病院にも2つ目の庭園がつくられ、他のデザイナーによる庭園もこれに続いて作られています。
クリス・バードショー氏は受賞歴のあるガーデンデザイナーですが、10代のころに足の指の関節の病気で車いすの生活に直面しました。病気の診断もはっきりせずに、食事などでさまざまな努力をしていましてくれる、と彼は言っています。
スライブ(生き残るという英語)というイギリスの慈善団体は、不自由な体や病気をもっている人たちをガーデニングを使って助ける活動をしています。社会的園芸、治療的園芸を提供し、ガーデンデザインにおける不自由さの理解についての研修講座なども開催しています。そこで働いているボランティアの人たちは、ガーデニングがいかに人生を変えることができるかを知ってやりがいを感じています。
体の障がいや病気、精神の病気などにガーデニングを応用する園芸療法は日本でも最近感心が高まって、関連書籍も出版されています。ガーデニングは障がいや病気の有無にかかわらず、体や心によい効果をもたらしてくれる素晴らしい世界です。
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