小さい庭の3つ目はガーデンデザイナーのヘレン・デ・ウィッテさんの自邸の庭です。ビクトリア時代に建てられたタウンハウスにある庭の広さは5×8メートル。もともとあったボーダーガーデンと芝生を取り払って、硬い構造物を使ったデザインを基本に植栽を加えてうまく調和させています。
彼女はルイヴィトンやラルフローレンなどの高級ブランドのマーチャンダイザーを以前していましたが、ガーデンデザインを学びなおしてデザイナーとなった経歴を持っています。
家の外壁と隣地との境界のフェンスが同じ現代風の素敵な栗の木材を使用して作られ 家と庭をつないでいます |
園路とテラスに使われているレンガがロンドンの建物の壁のレンガと美しく調和しています そしてこの壁にはテイカカズラとジャスミンが覆っていく予定です 一方、庭の両側のチェスナットの板のフェンスには植物は絡ませないようにしています |
白い花をつけるリベルチア・フォルモーサの園路がテラスへ導きます 常緑のその葉が季節季節の花、 チューリップやゲラニウム、ペンステモンなどとよいコントラストを与えます |
鉢植えのケマンソウやアスチルベの花とシダが日陰の一角を明るくしています |
ベルギーから取り寄せた自然な感じのレンガ |
ヘレン・デ・ウィッテさんの硬い構造物を使った庭の5つの秘訣
①小さい庭では硬い構造物が四季を通じて骨格を提供する
硬くて大胆がよい。植物も構造物として存在し少し軟らかさを提供
②硬い構造物は常に存在することを忘れずに
構造を変化させるのは大変でお金もかかるので、植物を変化させて楽しむ
使用する材質は多くても三種類以内がよい
③必要なのは均一性(uniformity)ではなく統一性(unity)
ヘレンはインテリアに木をたくさん使い、庭にも同様に木を使う
④隣との境界は小さな庭では大変重要
フェンスや壁の緑化のバランスをうまくとる。材質を見せたい場合は植物はからませない
⑤小さな庭でも秘密の場所は確保すべし
ヘレンの庭の奥にあるテラスは、シデの生垣により見えにくくしてある
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