イギリスの夏は最高気温は20~25度で、庭で快適に過ごすことができて羨ましいですが、ガーデンイラストレイテッド誌には夏のガーデンパーティーにおすすめのイギリスでもっとも美しい15のガーデンが紹介されています。こんな素晴らしいお庭でのパーティー、本当に素敵で憧れますね~
①最初のページに出ているのは、コッツウォルズにあるガーデン好きにはガーデニングの聖地のようなバーンズリーハウスBarnsley House。故ロールマリー・ベレイさんによる庭です。初夏の黄色のキングサリと青いアリウムのアーチ、春のポタジェなど特に有名です。
②Hotel Endsleigh(デボン州)
テレビでおなじみのガーディナー、アラン・ティッチマーシュ氏が「牧歌的風景の中にあるおとぎ話のようなコテージガーデン」と評した18世紀にデザインされた庭園です。フォーマルなテラスとボーダーガーデンから風景式庭園へつながる素敵なガーデンです。
③Hestercombe Gardens(サマセット州)
伝説のガーデナー、ガートルード・ジェキルさんが植栽のデザインをした庭園で、悪天候でもオランジェリー(昔かんきつ類を育てていた温室)でパーティーができます。好天なら芝生、ビクトリア風のテラス、サンクンガーデンの造形花壇も素晴らしい会場になります。
④Loseley Park(サリー州)
16世紀の建物の横には塀で囲まれたガーデンがあり、いくつかの「部屋room」に分かれていて、特に白い花が咲くホワイトガーデンは中央に噴水があり、パーティー会場に最適です。
⑤Sky Garden(ロンドン)
ロンドンのスカイラインを360°見渡すことのできるガーデンで、乾燥に強い地中海や南アフリカの植物を集めていてエキゾチックでスタイリッシュな空間となっています。プライベートな食事や大きなイベントに最適です。
⑥Abbey House and Gardens(ウィルトシャー州)
植栽は大胆でしかもロマンティックです。シャンペンを手に5エーカーほどあるガーデンを歩けば、中世のハーブガーデン、ノットガーデン、草花のダブルボーダー花壇など十分楽しめます。
⑦Nash Conservatory at Kew(サリー州)
有名な王立園芸協会のキューガーデンにある温室です。もともとバッキンガム宮殿に建てられたもので、1836年にキューガーデンに移築されています。温室内は明るく、200名ぐらいのパーティーに対応できます。好天であれば隣接する芝生の広場も出ることができます。
⑧Tatton Park(チェシャー州)
春は日本庭園の桜の花が咲き、樹木園にはブルーベルのじゅうたんが現れます。夏はバラが咲いてすばらしい香りが満ち溢れます。350名のパーティーが可能です。
⑨Cadhay Manor(デボン州)
エリザベス様式のマナーハウスにはナチュラルな植栽のガーデンがよく調和しています。古いコテージガーデンの豊かな色づかいが素晴らしく、リラックスできる雰囲気を作っています。芝生の広場は庭でのゲームに最適です。
⑩Rousham House and Garden(オックスフォードシャー州)
おそらくもっとも多くのガーデンデザイナーからお気に入りとされているのがこのロウシャムハウスのガーデンでしょう。18世紀にウィリアム・ケントによりデザインされた庭はほとんど当時のままの姿で残されています。
(ここのミニチュアの焼き物を前回の記事で紹介しています)
⑪Scampston Hall(ヨークシャー州)
著名なデザイナーのピエト・オードルフ氏がデザインした壁に囲まれた庭でドリンクパーティーをするもよし、広い芝生の広場にあるマーキー(大型テント)で着席での食事をするのもよしのパーティーに最適な素晴らしいガーデンです。伝説のデザイナーのケイパビリティー・ブラウンがデザインした池のある広大な風景式庭園も見どころです。
⑫Newby Hall and Gardens(ヨークシャー州)
ローズガーデン、ウォーターガーデン、ホワイトガーデンなどのテーマをもった庭があり、それぞれが少人数のグループのパーティーに最適です。芝生や剪定された生垣を見渡すオランジェリーや、谷に流れる川を見渡すマーキーもあります。
⑬Kenilworth Castle and Elizabethan Garden(ワーウィックシャー州)
ロマンチックな城跡の下の芝生に集まったり、エリザベス様式の幾何学的なデザインの庭を歩いたりできるガーデンです。16世紀につくられた当時を再現しています。
⑭Arley Hall and Gardens(チェシャー州)
イギリスでおそらく最初につくられた草花のボーダー花壇は真夏はとても見ごたえがあり、何世代ものガーデナーたちに影響を与えてきました。250年間同じ家系で管理してきたこの庭は、植物の選び方やフォーマルなデザインがくつろげる場所をつくっています。
⑮The Barn at Bury Court(サリー州)
ピエト・オードルフ氏とのコラボで作られた中庭のガーデンには彼のお得意のニュー・ペレニアルスタイル(多年草を使った新しい植栽様式)が見られ、ミニマリストのクリストファー・ブラッドレイホール氏によるフォーマルな格子パターンのフロントガーデンもまたここでは見られます。