日本庭園は欧米では人気があり、たくさんの外国からの観光客のひとつの目的になっていますし、世界の各地に日本式の庭園がつくられていたりもします。
ガーデンイラストレイテッド誌では、「日本庭園の謎を解く」と題して、オランダのハーグ近郊にある日本式庭園を例に、その解説をしています。
その日本式庭園はClingendaelの公園にあり、Lady Daisy (1871-1939) が屋敷の敷地の一部につくったものですが、つくった時期ははっきりしていません。ただ、彼女は1895年と1911年に日本を訪れたことはわかっています。そして灯篭や石像、橋、そして庭のあずまやまで船で持ち帰っています。ただ、第二次大戦時にドイツに占領された時期に庭をつくった当時の記録はすべて失われています。戦後、この庭園はハーグ市の所有になっています。
(記事では19世紀当時の鎖国日本とオランダとの関係や、明治維新前後の英米との関係、そして19世紀末に日本庭園に関する書物が出版されてイギリスでも日本庭園に関する関心が高まったことなどを紹介しています)
庭の北側にあるあずまやは、Lady Dasyが日本から持ち帰ったものと考えられています。
日本庭園のカギになる植物として紹介しているのは、
A イロハカエデ
B シダ
C スズラン
D クサボケ
そしてカギとなる庭の要素として
①雲の形の剪定
②シャクナゲやツツジ
③水の流れ
④灯篭
⑤フジ
⑥橋
日本庭園の細かな決まりごとからすると、この庭は厳密には'日本風の'庭園である、と述べています。もともとこの地に自生する植物も庭には多くみられ、確かに厳密には日本庭園とは言い難いにしても、日本庭園にあこがれて、それを追及してつくられた庭園には惹かれるところも大いにあると感じました。
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