コッツウォルズの亜麻畑

コッツウォルズの亜麻畑

2017年6月20日火曜日

ジギタリスの品種と育て方


ジギタリスは伝統的なコテージガーデンでも人気の花ですが、ピエト・オードルフの現代的な多年草の植栽や「新多年草運動」でもまたよく使われる花です。

ガーデンイラストレイテッド誌の6月号では、このジギタリスの品種や栽培法、増やす方法の紹介がされています。


冒頭の写真は、ジギタリス・プルプレアのダルマシアンパープルという品種です。こぼれ種で育ち、草丈は90センチほどです。



二枚目の写真は同じプルプレアのグリタリングプライジズという品種で、花色は白から淡いピンク、ラベンダー色、紫などのものがあります。草丈は1.8メートルにもなり、ボーダー花壇の後ろに向く花です。



三番目の写真はプルプレアのスノーウィーマウンテンという品種で、クリームがかった蕾から純白の花が開きます。草丈は80センチほどです。



ジギタリス・プルプレアは最も普通に見られるジギタリスで、二年草です。二年草の8品種の例を下に示します。




そして、その他のジギタリスの品種は、数年の寿命をもつ多年草です。
花の大きさや色、葉の形などさまざまなものがあります。
8種類の多年草タイプの例を下に示します。



●ジギタリスの育て方

・大型の品種やハイブリッドは水持ちがよくて水はけのよい土を好みます。

・日向または半日陰で育ちます。

・ジギタリス・プルプレアは粘土質の土でもちょっと有機質のマルチングをしてやるだけで良く育ちます。

・ジギタリス・フェルギネアやジギタリス・ラナタはより暑くて乾燥して砂の多い土壌を好みます。他の植物との競合を嫌うので、成長旺盛な他の多年草の近くには向きません。

●ジギタリスの増やし方

・種をつくらない品種では脇芽の挿し芽(ヒールカッティング)で増やせます。花芽がついているので、花芽はピンチします。

・種は一年中いつでもまくことができます。来年の春のためには今年の初めが適期です。こぼれ種でもよく育ってきますので、育てたいところに種のついた花穂を切って種を振りまくか、あるいは紙袋に集めてから必要なところにまいてもよいでしょう。

・種で育ってくる場合は花色はさまざまになります。もし同じ花色にしたい場合は同じ花色のみを他の花色から隔離して植える必要があります。

・育ってきた苗から花色を推定するには、葉の色をみてすこし紫がかっている場合は紫、それがない場合は白と判断します。

・花穂の下の方にできた種は元の色の花をさかせる確率が高いと言われています。

・種をつくらない多年草タイプでは、花後に2,3年ごとに地際まで切り詰めて、新しくシュートが出てきたら株分けします。




私の庭でもジギタリス・プルプレアは良く育って毎年美しい花を咲かせてくれます。種からよく発芽して、日本の気候によく合っているようです。半日陰でも育つので、さまざまな所で育てることができます。



0 件のコメント: