庭園や公園を訪れたときに、植物の枝から挿し穂をちょきんと切って取るのは窃盗にあたるのでしょうか?
ある疑問に二人のガーデナーが意見を述べる連載記事「オーバーザフェンス」の今回のテーマはちょっと異色です。
王立園芸協会のウィズリーガーデンのマシュー・ポッティッジ氏の意見は・・
「庭園や家の所有者に属する植物の一部を許可なく持ち去るのは窃盗です。素晴らしい植物から簡単に挿し穂が取れるような状況には誰でも遭遇したことがあるでしょう。しかし、他人の所有物を持ち去るのは意識的な決断です。
その証拠を見つけるのはむずかしくありません。植物はしばらくの間、傷があるからです。私はチリマツ(モンキーパズルツリー)のファンですが、よく期の下の方の枝先が捻り取られて樹液が流れ出しているのを見つけます。
もし庭園や公園を訪れる人たちがみんな同じことをしたら、その植物はダメになります。私のいるウィズリーガーデンには毎年100万人以上の人が来ますが、盗みはあるものの、庭をすっかりダメにするほどではありません。
欲しい植物は自分で購入しましょう。王立園芸協会のホームページで探せますから、言い訳はできません。」
一方、園芸関係の本の著者であるケイ・マグアイヤー氏の意見は・・
「誰でも長年欲しいと思っていた植物に出くわしたときに、取りたいという誘惑にかられたことがあるでしょう。そして園芸の知識があって自分で増やせるとしたらなおのことです。
窃盗だと明確に決めつけるのはちょっと違うかなと多くのガーデナーが思うのではないでしょうか。
盗みだとしても、いったいどこで線を引くのでしょうか。マシューは正しいですが、多くのガーデナーは頼まれれば植物を分けてくれるでしょうし、許可を得たいと思っているひとも多いでしょうが、公園や道端、ショッピングセンターなどの植物はどうでしょうか。ちょっと挿し穂をいただく程度は問題ないのではないでしょうか。やり過ぎは植物を痛めてダメにしてしまうので、挿し穂で植物への愛を広く世界に広げるという原点から考えればもちろん良くありません。」
いかがでしょうか、みなさんはどう考えられますか?
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