広い庭は憧れですが、現実は難しいですね。でも小さな庭でもいろいろな工夫でインパクトのある素晴らしい庭に変身させたいものです。
雑誌ガーデナーズワールドの四月号ではスペースの限られた庭を素敵に変える方法を、昨年の英国のガーデンコンテストの「小さい庭」部門の入賞者たちの事例から紹介します。
小さなイスとテーブルのセットは狭い庭でいろんな使い道があってとても便利です。
使わないときは折りたためるものもあります。
鉢植え作業だってできて、とってもお買い得です。
小さな庭に水があると、動きや光、反射などが加わり、庭に野生動物や鳥を呼ぶこともできます。伝統的な池は難しくても、いろんな形や大きさの水、たとえばちょろちょろと流れる泉や鉢に水を入れたミニチュアの池などいろんなものが可能です。
野生動物は餌や隠れ家、そして繁殖の場所が必要で、庭がその役割を果たすことが増えてきています。多様な植物を植えましょう。昆虫用のホテルや巣箱、写真のような木の枝につるした鳥のねぐらなど作りましょう。
香りのよい植物を植えて、香りで庭を満たしましょう。庭がオアシスになります。一年中香りに満たされるように、植物を組み合わせましょう。庭の入り口や園路に香りのある低木を植えれば、そこを通って木に触れるたびに香りに出会えます。ベンチの横やパティオに鉢植えのハーブを置くのもいいですね。
腰掛ける場所は庭になくてはならないものですが、小さな庭では腰掛けもデザインの一部になります。隣との境界につくりつけたベンチは無駄なスペースを使わずにすみ、よりたくさんの人に腰掛けてもらえます。明るい色のイスはフォー刈るポイントにもなります。特に狭い庭では折りたたみのイスとテーブルが便利。
高さのあるものを庭に置くと視線が上に向いて庭を広く感じさせます。オベリスク、アーチ、パーゴラ、背の高い彫像などは視線を空のほうに向けさせます。樹木も同様です。庭を区切り、実際より広く見せてくれます。
鏡は庭を広く見せる簡単な方法のひとつです。鏡の縁を植物で隠すといっそう効果的。アクリル製の鏡はガラスより軽くて安価です。鳥が誤ってぶつからないように、鏡の手前には風を通すような植物やトレリスを置くとよいでしょう。
スペースが限られている場合は道具を庭に散らかしたくないし、シェッド(小屋)がスペースをとりすぎてもよくないですね。もしシェッドが置けるなら、植物で覆ってカモフラージュして主張しすぎないようにしましょう。屋根に植物を植えたり、壁につる植物を這わせたり、壁を暗い色に塗って背景にとけこませるのです。収納できるベンチはものをしまえるので便利です。
小さな庭は家や木、塀などの陰になりやすいものです。植物は日光が必要ですが、日陰で育つ植物もあります。森で育つ植物、たとえばシダやジギタリス、ヒューケラなどはよい選択です。堆肥や腐葉土を加えて土を改良しましょう。
樹木は庭に形を与え、高さや日陰をもたらします。そして野生動物の住処にもなります。狭いスペースに合った美しい樹木がたくさんありますし、植木鉢で育てることもできます。
小さな庭はそれぞれ特有の気候をもっています。建物や塀でかこまれたスペースは風から守られ、そのため暖かくなります。日のあたるところには気持ちのよい休憩スペースを設けましょう。普通なら育ちにくい、温暖な地域の植物も育てられます。
わずかな隙間も植物を育てるのに利用できます。石板の隙間にタイムなどを植えてもよいですね。壁の隅など痩せた乾いた所でも耐寒性の多肉植物などであれば育つことができるでしょう。
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