昨年ガーデナーズ・ワールド誌が発刊25周年を記念して開催したイギリスの個人の庭のコンテスト「ガーデン オブ ザ イヤー」が今年も開催されて、11月号にその結果が発表されました。
今年のテーマは
「小さな庭」
「野生動物に優しい庭」
そして「困難に挑戦する庭」
の三つでした。
「困難に挑戦する庭」の優勝ガーデンの写真が雑誌の表紙、そして特集ページの最初に掲載されています。
「小さな庭」部門の優勝者はエセックスに住むキャロラインさん。
お庭の広さは11メートル×4メートルと、確かに小さい狭い庭。
この小さな庭に広いイングリッシュガーデンでよく見られる、小さな庭に分けるやり方で食事エリア、パティオ、そして芝生などをつくっています。円形のデザインが庭を広く見せ、壁やフェンスなど使えるスペースを余すところなく利用しています。
「小さな庭」部門の次点はベッドフォードに住む父子、デビッドさんとマークさんの庭。
広さは10メートル×12メートル。何もないところから二人でレイズドベッド、デッキ、シダコーナー、芝生などをつくって、以前の庭から植物を移植。プライバシーを確保し、一年中楽しめる植栽に心がけています。
もう一人の次点はケント州に住むベネットさん。庭の広さは13メートル×5メートル。
予算が限られていたので、リサイクルの材料を使って庭造りしています。庭にあった敷石を日当たりの良い腰かけコーナーに再利用、植栽スペースを増やすために芝生の形を変えています。庭の端っこにあった小屋をアーバーに変え、トレリスを立てて縦の面を利用、たくさんの植木鉢を使い、それぞれの季節で空いてしまう空間を埋めるなど工夫。世界中、とくにベトナムから集めた特徴のある葉の植物が特徴です。
「野生動物に優しい庭」の優勝者はアバディーンシャーのヘレンさん。26年前から放置された農地に3つの池を作り、コウモリや子育ての小鳥のための巣箱をたくさん配置し、ハリネズミの隠れ家も作っています。野生動物のエサになる植物を育て、生垣の剪定時期を遅らせて鳥の子育てが終わるまで待ちます。
「野生動物に優しい庭」の次点はカンブリアに住むクリスティンさん。放置された壁に囲まれた菜園で13年前から庭づくりしてきています。幾何学的なレイアウトで池、野菜畑、ベリーやナッツの林などをつくり、野生動物の住み家や食べ物を提供しています。
「野生動物に優しい庭」のもう一人の次点はケント州に住むジーンさん。庭の中心は池です。小さな流れでつながった二つの池を新たに作っています。常緑の生垣で鳥は子育てをし、古い倒木や落ち葉はそのままにしています。
「困難に挑戦する庭」部門の優勝者はオークニー島に住むキャロラインさんです。毎秒30メートルの強風が吹きぬける場所に庭造りをしています。ご主人のケビンさんと見捨てられた土地に石の塀を築き、レイズドベッドをつくり、すばらしいプールをつくっています。植物は支柱がされ、池の中の植物にも波で流されないように支柱をしています。素晴らしい景色を背景にした庭のデザインが評価されました。
「困難に挑戦する庭」の次点はウェールズに住むゲイさんとジムさん。1.6ヘクタールほどのウォーターガーデンを29年かかって作りました。二つの池が滝でつながっています。水を好む植物のほか、それ以外の植物もレイズドベッドで育てています。野生動物を惹きつける庭です。
「困難に挑戦する庭」のもう一つの次点はハンプシャーに住むパディーさんとベンさんです。庭は急な斜面にあり、下は冬に洪水を起こす小川があります。二人は一番下は湿地の庭にして、もっとも下のほうにはデッキで園路をつくっています。花いっぱいのテラスや、高山植物を育てるロックガーデンもあります。
それぞれ個性あふれる庭が受賞していますね。
ガーデナーズワールドのホームページでも写真が紹介されています。
1 件のコメント:
この本オーストラリアに旅行に行った友人が買ってきてくれました。本は四冊買ってきてくれどれも興味深いです。記事になっていたのでビックリしました。
明日アメブロで書いてみようかな。
J's garden では今日・・
というブログ名です
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