10月末で終わって、冬の間はお休みだったイギリスの人気テレビ園芸番組のガーデナーズワールドがまた戻ってきました。
いつもどうり金曜日のプライムタイム、3月8日から今年の放送が始まりました。
総合司会のモンティー・ドン氏の自邸の庭、ロングメドーからの放送です。
うっすらと雪が積もった庭からモンティが愛犬と一緒にご挨拶です。
そして彼の今年の計画を披露しました。もともと温室のあった場所に、パラダイスガーデンをつくるというのです。
彼は昨年イスラム文化圏の庭園をめぐって取材し、今年の1月にBBCで放送されています。
スペインのアルハンブラ宮殿を始め、モロッコやイランなどを訪れています。
次にウエストミッドランドのウルヴァーハンプトンに住むご夫妻が作った庭の紹介です。
昨年の夏の取材のようです。
美しい芝生とボーダー花壇がいかにもイングリッシュガーデンです。
石とレンガで造られた廃墟もとても素敵です。
ご夫妻は訪日もされて日本庭園に魅了されたようで、日本風?の東屋をつくり、
竹を植えて、小川に橋を掛けているところは、確かに日本庭園風です。
植物の紹介もありましたが、興味深かったのはヤマゴボウ(西洋ヤマゴボウ)の紹介でした。ヤマゴボウといえば野原や道端にある雑草のイメージですが、こうやって庭に植えてきれいに管理してあるととても美しく見えます。その美しい実や根は有毒で注意が必要ですが、まさか本場のイングリッシュガーデンで栽培されているとは、驚きました。
レギュラー出演のアダム・フロスト氏は、日当たりが悪くて狭い庭でどうしてよいか困っているお家を訪ねて、リフォームの相談に乗ります。
テラスの石板ははデコボコになって使いにくく、とても陰気な印象の庭です。
さっそく彼はデザインを開始、
それに沿って、日陰でも育ちやすい、ツルアジサイ、クリスマスローズなどを植え付け、
石板も明るい色のもので敷きなおし、一部は明るい色の砂利をいれて、とても明るい感じになってきます。
出来上がりをみて、とても喜ばれる依頼者・・
ビフォーアフター的な内容で、とても参考になると思いました。
モンティは自邸の庭で木立性のバラの剪定です。剪定は3月が良いといいます。イギリスと日本ではちょっと違うようですね。日本では2月中には済ますことが多いですね。
大きな枝は太いロッパーで切り、
比較的細い枝は剪定ばさみで切っていきます。
番組の最後は定番の週末の庭仕事のコーナー
ルバーブの促成・・ルバーブは日本では馴染みの少ない野菜(というかフルーツ扱いされることも)ですが、専用の素焼きのポットをかぶせて成長を促進させていただくようです。
雪をかぶってルバーブも寒そうです。
次はクレマチスの剪定
新枝咲き(遅咲き)の剪定をダイナミックに実演します。
室内の植物の水やりは・・
大事なことは水をやりすぎないこと。一週間に一回程度たっぷりやって、
ソーサーにたまった水は捨てるのが大切、
毎日の水のスプレーもよいが、できれば水道水でなく雨水を使用で
といった具合で最初の放送は終了です。
まだ30分枠ですが、本格的シーズンになるとまた60分枠になると思います。
モンティは『来週もまたロングメドーからお伝えします』と番組を締めくくりました。
いよいよガーデニングシーズンが始まりますね。秋までまた毎週の放送が楽しみです。