コッツウォルズの亜麻畑

コッツウォルズの亜麻畑

2016年8月29日月曜日

オーナメンタルグラス



グラス類は野原で雑草としてもたくさん育っていますが、美しい形や色の特徴をもつ品種が庭園ではオーナメンタルグラスとしてインフォーマルな雰囲気を出すために利用され、私の庭にも育っています

イギリスBBC放送で8月19日放送分(Episode 21)ではグラスの庭の紹介があり、BBCのホームページで見ることができます

http://www.bbc.co.uk/programmes/p045vllv

時間は三分弱の短い動画ですが、とても美しい映像です



紹介されている植物は、Feathertop (Pennisetum villosum)、Gardener’s garters (Phalaris arundinacea)、そしてススキの一種Chinese silver grass (Miscanthus Sinensis ‘Starlight’)です





グラスと一緒に植栽するとよい植物も紹介しています、Chocolate cosmosやMichaelmas daisy、Red bistortなどです


そして竹も出てきます、Goldern Chinese timber bamboo (Phyllostachys vivax f. aureocaulis)という黄金色の竹です






2016年8月26日金曜日

ジャケットの襟に生花を復活



イギリスのガーデン雑誌 GARDENS ILLUSTRATED の今年6月号に

Bring back the buttonhole

という記事が掲載されました(スタイリングと文はCharlie Ryrie、写真はAndrew Montgomery)





‘buttonhole’とはボタン穴のことですが、イギリスでは「上着の折り襟のボタン穴にさす飾り花」という意味でも使われます

上着の襟に花を飾るのは、現代でも結婚式や晴れの日に使われることがありますが、この記事では日常のアクセサリーとして使おうと呼びかけています

かつて男性は今よりずっと花を身に着けていました. イギリスでは18世紀のおしゃれな若者が小さな花のブーケを身につけ、その後一般的になったフロックコートの襟のボタン穴に花を飾って無地のジャケットに彩りを添えるようになったようです.

記事にはオスカー・ワイルド(アイルランド出身の詩人、作家、劇作家、1854~1900年)が襟に花を飾った写真が載っていますが、彼は絶頂期には毎日生花を襟に飾っていたと書かれています.

https://www.gentlemansgazette.com/boutonniere-flower-buttonhole-lapel/


また、最近ではアガサ・クリスティー原作のイギリスのドラマシリーズ「名探偵ポアロ」で主役のデビッド・スーシェ氏がいつも胸に小さな銀製のフラワーホルダーに花を挿してエレガンスに演じていたことも紹介しています.

https://www.gentlemansgazette.com/boutonniere-flower-buttonhole-lapel/



記事には、たくさんの’buttonhole’(小さなブーケ)の例が写真で紹介され、その作り方も書かれています.


この記事を書いたチャーリー・ライリーさんはジャーナリスト、ガーデナー、そして切り花を扱うビジネス・ウーマンで、最近フラワーアレンジの学校も始めたイギリス女性です.

2016年8月24日水曜日

絶えず咲き続けるベストな多年草




長年BBC Gardeners’ World の司会者の一人として活躍するガーデンデザイナーのジョー・スウィフト Joe Swift氏が8月号で、ずっと咲き続ける一番良い多年草として紹介しているのが、サルビア・アミスタッドです。

「必ず夏の間じゅう咲いてくれる花が欲しいなら、これに限る。自分の庭で昨年は5月の末から12月1日まで咲いてました。証拠写真もあるよ。」と書いています。

「よく咲き続けるだけでなく、深い紫色のシルクのような花と、黒に近い紫色の萼、そして黒い花の茎がとても美しいのです。」

冬越しも寒い地方でなければ大丈夫なようで、挿し穂で増やすことも可能。

サイズは高さ1.2メートル、幅50センチほど

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見た感じは私の庭にもあるサルビア・ガラニチカによく似ていますね。このAmistadというサルビアはイギリスではごく普通に栽培されているようですが、まだ日本ではあまり見かけないようです。サルビア・ガラニチカから作出された新しい品種なのかなと調べてみると、以下のような紹介が書かれているサイトを見つけました。やはり、ガラニチカの系統の品種のようです。ほふく茎はないようだとのことで、どんどん広がりすぎて困るガラニチカよりも管理が容易かもしれません。日本でも入手できるようになるといいと思います。

Salvia ‘Amistad’ is the latest and greatest perennial salvia. Discovered by Argentine salvia expert Rolando Uria in a garden bed, Salvia ‘Amistad’ first made its way to England where plantsman Rod Richards popularized it, and it has finally reached US shores. This floriferous Salvia guaranitica hybrid makes a huge 3.5′ tall x 7′ wide clump in one season…much wider and longer flowering than its predecessor, Salvia ‘Purple Majesty’ . So far, we have seen no sign of the stoloniferous trait of the Salvia guaranitica parent. The tops of the stalks are adorned with masses of dark purple flowers, each held in a lovely black calyx from June through frost…a hummingbird delight! Our plants of Salvia ‘Amistad’ have only been to 18 F so far, but they returned fine at those temperatures.


下の写真は我が家の庭のガラニチカです。












2016年8月20日土曜日

イギリスの庭が世界最高か? ガーデナーズワールド8月号

Gardeners’ World誌では、Over the fence(垣根越し) と題して、ある設問に対して異なる立場の2人が意見を述べるコーナーがあります。それぞれの意見に、もっともだ、とか、それは違うんじゃないか、とか、テーマによってはとても面白いことがあります。




8月号では、「イギリスの庭が世界で最高か?」という設問で、今回意見を述べるのは、ケント州にあるシシングハースト・カースルの庭のヘッド・ガーデナーのトロイ・スコット・スミス氏と、イギリスに留学して園芸を学び、花咲園芸総研の代表として活躍している舘林 正也氏。

スミス氏は、「どこに言っても、イギリスの庭や庭師は世界で最も素晴らしいとみなされている」といって始め、「18世紀に風景式庭園という新しいスタイルの庭園がイギリスで始まって以来、ずっともっとも偉大な輸出品となっている」と続け、自分が今働いているシシングハーストを例に「フォーマル(整形式)ガーデンの枠組みの中に、インフォーマルな植栽を行うロマンティックなイングリッシュガーデンが生まれて、世界中に広がっている」と言い、

「歴史を通じて、世界はイギリスの庭園にあこがれてきた」とまで言ってのけます。


一方、舘林氏は、日本には2000種類もの野生の植物があるが、イギリスは数百種類と少ないことをまず指摘しますが、「イギリスのボーダーガーデンは日本庭園よりはるかに豊富な色がみられる」ことは認めます。そして、日本では小さな家と狭い庭という制限からスペースを最大限に有効利用する必要があるとし、イギリスの庭に劣るという人もいるかもしれないが、日本ではその制限からはるかに深い思考や高い技法が用いられていると続けます。そして「もちろん、多くの日本の人々がイングリッシュガーデンを賞賛し、狭い庭に応用できるたくさんの素晴らしいアイデアを’借用’していることも認めざるを得ない、そのアイデアとは、色の使い方、フォーカルポイント、魅力的な植栽などである」ともいいます。そして、両国の気候の違いに触れ、イギリスでは夏は過ごしやすく、庭を楽しめるのに対して、日本の夏は暑くて蚊が多く、とても楽しむどころではないと続きます。

そして最後に、実は日本庭園もイギリスでとても人気があり、日本庭園の様式をたくさんの人々が取り入れようとしていることを指摘し、「隣の芝生は青く見える」ものだと結びます(笑)。



私もイギリスの庭園をみてその美しさに感銘し、イギリス庭園風の庭造りをしていますが、とても面白いコラムで今回も楽しめました。

さて、皆さんはどう思われますか?





2016年8月19日金曜日

ジェフ・ハミルトン没後20年追悼番組







故Geoff Hamilton氏は1979年から1996年までBBCのガーデナーズワールドの司会をしていた、イギリスではとても有名なガーデナーで、1996年に急死しました。

それから20年、BBC放送では今月5日に追悼番組として、Barnsdaleのジェフのガーデンで当時一緒に働いていたガーデンデザイナーのAdam Frost氏が今も保存されているその庭を訪ねています。

当時ジェフが番組で紹介していた庭が、とても美しく保存されていて、当時彼が番組で苗木を植えた木が今や大木になっている映像も出てきます。

ジェフは農薬を使わないオーガニックなガーデニングをいち早く紹介し、イギリス国民のガーデニングに大きな影響を与えました。彼の著書のOrganic Gardeningは2011年にご子息によって改訂版が出版されています。

BBCのホームページで番組を見ることができます。

http://www.bbc.co.uk/programmes/p044ctpg


ジェフがBBCの番組で庭づくりの経過を紹介した彼の庭園 Barsdale Gardens








2016年8月17日水曜日

Gardeners' World という番組と雑誌


ガーデナーズ・ワールドは、イギリスBBC放送が毎週金曜日の午後8時半から放送しているテレビの園芸番組のタイトルです。

この番組は日本のテレビではもちろん見られませんが、番組の一部をインターネットのBBCホームページで見ることはできます。また、ユーチューブで検索すると、比較的最近の番組が見られることがあります。




同じタイトルで、BBCは月刊の園芸雑誌も発行しています。今年で発刊25周年を迎えています。





このブログでは、イギリスの園芸雑誌や園芸番組、書籍などの内容の紹介を通して、イギリスのガーデニングの現状、トレンドなど紹介できればと思っています。