10月も末になり、イギリスは夏時間が終わって日本との時差も9時間に戻りました。
そして、BBCの人気園芸番組ガーデナーズ・ワールドも今年の最終回が先週金曜日に放送されました。このあと3月の初めに再開されるまで番組はお休みです。
番組の最初は総合司会のモンティー・ドンが自邸の庭ロングメドーから、木性シダの防寒対策について紹介しています。このシーンはBBCのホームページ(ここ)で見られます。
アダム・フロストはノッティンガムシャーにあるエリカーガーデン(ホームページはこちら)を訪ねます。冬に美しく見えることを前提に植栽をされた庭です。夏はスイミングプールになる池もあるガーデンで、冬はグラス類やさまざまな植物のシードヘッド(種をつけた花柄)が主役になっています。
そして、冬の花の代表、スノードロップが一面に咲き誇るバークシャーにあるウェルフォードパーク(ホームページはこちら)の紹介があります。園芸作家でスノードロップの著書もあるナオミ・スレードさんが案内します。
そのあと、たくさんの学校の生徒たちにガーデニングを教えてきたバーミンガムに住む83歳のおばあちゃん、ユニス・マクギーベルグレーブさんの紹介です。この番組は今年放送開始後50年目を迎え、その間にイギリスのガーデニングに大きな影響を与えたガーデンナーを、ベス・チャトーさんを始めたくさん紹介してきましたが、今回はバーミンガムで貸農園の最初の女性であり、若い世代にガーデニングの指導をしてきた、当地では有名なガーデナーで、今でも生徒たちが訪れて教えを受けているそうです。彼女はエリザベス女王から表彰も受けています。
10月の末と言えばハロウィーン。それにちなんで、ハンプシャーで開催された秋のカボチャ祭りの紹介です。今回は双子の兄弟スチュワートとイアンがイギリスの新記録で優勝、その重さたるや1トン越え! それでも世界記録にわわずかに及ばず、来年また挑戦する闘志を燃やす二人です。
モンティーも自邸の庭のカボチャの収穫、おもしろい形のカボチャがユニークです。ユーチューブでは英語字幕が自動で出るようにできる場合があります(下の画面写真には英語字幕あり)。動画の右下に動画のアイコンが出ているときは、そこを押すと英語の字幕が出てきます。コンピューターが自動で出しているらしく、よく間違ってはいますが、英語が聞き取れずチンプンカンプンの時にはヒントになってくれるので助かります。
その他、庭の池の管理法や、多肉植物の挿し穂のその後を紹介(動画クリップはこちら)などがあり、最後に彼の自邸にある宝石の庭(ジュエルガーデン)から彼の二匹の愛犬ナイジェルとネリーとともに今年の放送の締めくくりのあいさつです。今年の放送に世話になった皆さんに感謝し、これで50周年は終わるがまた新たな50年が始まる、来年もよろしく、と。
この番組はイギリスでは金曜日の夜に放送されていて、番組の最後の方で毎回週末の天気予報があります。スコットランドでは最高気温も一桁になっているようです。
そして、これが番組最後のシーン、パンプキンにガーデナーズワールド50周年の彫刻、そしてモンティーの庭で収穫されたカボチャが一緒に並んでいます。
ユーチューブのおかげで、ほとんど毎週この番組を1日か2日遅れで視聴できるようになっていて楽しんでいます。これから4ヶ月ぐらいは放送がないのでとても淋しくなりますが、また来春の番組開始を心待ちにして、ユーチューブでバックナンバーを時々見ようと思っています。