今年は乾燥したひどく暑い夏が日本では続いていますが、ヨーロッパやアメリカでも同様のようです。
人気ガーデナーのモンティー・ドン氏は雑誌ガーデナーズワールド誌の連載記事 The Full Monty で7月号に少雨について次のように述べていました。
「この記事を書いている今、私の庭では雨が降っています。今のところは典型的なイギリスの夏です。
数か月前に私は南アフリカのケープタウンを訪ねました。そこではひどい干ばつのために水がほとんど枯れて、飲み水を運ぶタンカーが極東から水を運んでいました。現代の都市に水がなくなる初めての状況です・・・
イギリスの東部は雨量が少なく、エセックスのセントオシスでは年間雨量は500ミリです。そして私が住んでいるあたりは年間1000ミリほどです。この差は大きくて、この25年あまりの間にボーダー花壇に水をやったことはほとんどありません。
年間の雨量も重要ですが、いつどれくらい降るかがまた重要です。ここでは年間約115日雨が降ります。一週間雨が降らないことは少ないです。でも長期間雨が降らなくなったりしたらどうしたらよいでしょうか。水をためる桶や大きなタンクが必要になるでしょう。
イギリスで生まれて当たり前と思ってきた緑豊かな庭園の代わりに、夏の干ばつでも耐えるような植物を選んで育てないといけないようになるのかも知れません。湿地の植物は難しくなるでしょう。春の球根植物はいいでしょうが、芝生はもうむずかしいでしょう。地面が硬くなるのでマルチングが大切になるでしょう。
要するに、私たちは庭を美しく保つためには水に賢くなる必要があるのです・・・」
この7月号の記事について、読者からの投稿がたくさん8月号に紹介されています。
エセックスのギャリー・ローズさんは、
「モンティーさんの庭に比べると、私が住んでいる町の降水量はずっと少なくて、最後に雨が降ったのは4月の中旬で、それからすでに11週間ほとんど雨は降っていません。そしてこの4週間は植物を枯らさないために週に一回ホースで水をやっています。
でも私の努力の甲斐もなく芝生は古いココナッツ製のマットのようになり、花壇の夏の花は枯れてしまっています。」
ヘレフォードシャーのエイドリアン・ジョーンズさんは、
「モンティーさんの所とうちの雨量の違いに驚きました、すぐ近くなのに。去年の夏は雨が降らず、ことしも同じようになりそうです。」
ハンプシャーのパット・ウィーバーさんは、
「モンティーさんの所は雨とのこと、羨ましいです。私の住む南海岸では数週間暑くて乾燥した天候が続いています。必要以上に水はやらず、フルーツと野菜の植木鉢には太陽光発電で動く給水システムを使っています。また家で使った水をできるだけ再利用するようにしています。」
ドーセットのヴァレリー・グリフィンさんは、
「6月はほとんど雨が降りませんでした。水をためる桶を5つ持っていますが、もう全部からっぽです。草花や庭木はたぶん生き残るので心配していませんが、野菜や池が問題です。蛇口からお湯が出だすまでの水をためて野菜の水やりに使っています。」
記事の最後に編集部から、7月号のモンティー氏の記事は5月に書かれていて、モンティー氏の庭でも6月の初めからはイギリスお他の地域と同じく雨がほとんど降っていない、と書かれています。
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イギリスも温暖化の影響か、年々気温が上昇していて、干ばつも発生しやくすくなっているようです。昔は栽培の難しかったブドウも今は南西部で栽培されてワインも作られており、お茶の栽培も始まっているそうです。気候が変わっていけば、庭園も変わっていかざるを得ないだろうと思います。
日本の夏はすでに熱帯と同じような気候になっており、夏は庭で過ごして楽しむことは事実上不可能ですね。夏のガーデニングにはどうしてもモチベーションが上がらないのが我が家の現状です。(放っておくわけにも行かないので最低限のことはしていますけど・・)
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