イギリス庭園秘史

今回は、昨年11月からイギリスBBC放送で4回シリーズで放送された

「The Secret History of the British Garden （イギリス庭園秘史）」

を紹介します.

400年にわたって、あるときは自然と対決し、ある時は調和をしながら紡いできた
イングリッシュガーデンの歴史を、その時代に作られた庭を訪ねながら
モンティー・ドン氏が紹介しています.

この番組のホームページアドレスは
http://www.bbc.co.uk/programmes/b06q5gd0
です.


第１回は17世紀の秘話の紹介です.




最初に彼が訪ねるのはカンブリア地方にあるレヴェンス・ホールLevens Hallです.

現存する数少ない17世紀の庭園で、1690年から変わらない姿で残っています.
トピアリーが素晴らしい庭園です.

300年ほど前の庭の図面が残されています.

次に彼は、更に時代をさかのぼって17世紀初頭に作られた
「リヴデン・ニュー・ビルドLyveden New Bield」
へと向かいます.
当時の広大な庭園はすでに失われていますが
第二次大戦中にドイツ空軍が撮影していた写真が最近発見され、
その写真にはここにあったエリザベス朝時代の迷路、庭、そして果樹園の痕跡が
写っていたのです.
果樹園や迷路の復元が今、進められているそうです.

この迷路の発見のシーンはBBCのホームページから今も見ることができます.
http://www.bbc.co.uk/programmes/p037ljs2

彼は更に、サリーにあるハンプトンコートやハムハウスを紹介します.

1702年当時を再現したハンプトンコートのリヴィ・ガーデン

ハンプトンコートの菜園

ハムハウス

ハムハウスの窓から見下ろすフォーマルガーデンのラベンダー

また、1630年代に起こった「チューリップ・バブル」を古文書を見ながら紹介します.

更に、17世紀のトピアリーの剪定に使う鋏を鍛冶屋で作り、実際に剪定をしてみせます.

最後に、レヴェンス・ホールにあるイギリスで最初に作られたハハーを紹介して
番組を締めくくります.

ハハーの縁に立っている

ハハーの説明図（ウィキペディアより）

（ハハーは庭と風景の間に塀や柵を作らずに両者を一体に見せる効果がある）

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