イギリスのガーデン「グレート・ディクスター」といえば、まず最初に色やテクスチャーの大胆でショッキングな組み合わせや溢れるばかりの植栽の素晴らしい庭園が思い浮かびます。今年のビズのカレンダーにチューリップが咲く庭の写真が使われています。
この庭を作ったロイド家の人々は20世紀初頭に庭園だけでなく、野菜畑もつくり、そこで栽培された野菜が重要な一家の食材となっていました。その後屋敷を相続したクリストファー・ロイド氏は晩年に料理を独学し、自邸でとれた野菜や果物を使って自分や来客向けにおいしいものをつくるのを楽しみにしていました。そして2001年にそれを「ガーデナーの料理人 Gardener Cook」という本にまとめて紹介しています。(彼は2006年に亡くなりました)
そして、現在グレートデクスターでロイド氏のあとを引き継いでガーデナーの料理人をしているのがアーロン・バーテスセン氏で、新しい料理の本「グレートディクスターの料理」を今月出版しています。この新刊に掲載されているレシピもいくつかこの記事で紹介されています。
以下は今月号のガーデンイラストレーテッド誌に紹介されているレシピです
まずルバーブのタルト
材料(8人分)
・375 gの冷凍タルト生地
・1kgのルバーブ(5センチに切る)
・大さじ2杯のデメララ糖(赤ザラメ糖)
・120 gのグラニュー糖
・小麦粉少々
・バター少々
次は洋ナシのピックル
材料(450 gの瓶 3本分)
・900 gの洋ナシ(皮をむいて芯をとりスライスにしたもの)
・425 mlのアップルビネガー
・450 gのグラニュー糖
・シナモン1スティック
・クローブ(香辛料)10個
・親指大のショウガをスライスしたもの
次は海塩とレモンをあえたパリパリのケール
材料(4人分)
・165 gのケールの葉(硬い茎や葉脈は除く)を8~10 cm大に切る
・1個のレモンの果汁とすりおろした皮
・大さじ1杯のオリーブオイル
・小さじ1/4杯の塩
・小さじ1/4杯のコショウ
・カイエンペッパー 少々
そして最後はカボチャとサツマイモのサラダ
材料(8人分)
・500gのカボチャ(しっかりとして甘みのある品種)
・500gのサツマイモ
・オリーブオイル
・塩と胡椒
ドレッシングには
・ひとつかみのコリアンダーとミント
・ニンニク2個(潰した、または細かく刻んだ)
・ショウガ小さじ一杯(皮をむいておろした)
・大さじ2杯のさらっとした蜂蜜・大さじ5杯のオリーブオイル
・1個のレモンの果汁とすりおろした皮
仕上げに
・春タマネギ2個、みじん切り
・ひとつかみのパセリ みじん切り
また、この本の出版を記念して、グレートディクスターで野菜や果物の栽培についての講演や、料理の試食などを行う催しの案内も、今月号に載っています。
なかなかこの催しのためにイギリスまで行くのは難しいですが、野菜栽培のアドバイスと料理法が紹介されている本は一読の価値がありそうです。
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