コッツウォルズの亜麻畑

コッツウォルズの亜麻畑

2018年3月21日水曜日

ツタは手入れをすれば素晴らしい植物


雑誌ガーデナーズワールドの最後のページに、ガーデナーズワールドの総合司会も以前勤めた人気ガーデナーのアラン・ティッチマーシュ氏が記事を連載しています。

3月号ではツタについて書いています。



 『ツタは見せたくないものを隠してくれ、グランドカバーにもなります。常緑で冬の庭では見所にもなります。濃い緑色で艶のある葉は光を反射し、白やクリーム色などの斑入りもあります。
 また、ツタはワイルドライフにとっても役立つ植物です。鳥の巣がつくられたり、蝶が育つ場所だったりするのです。
 ただ、ツタは木の幹や枝を伝って登っていく性質があります。木につかまるための根を出しますが、木から栄養を奪うことはありません。幹や主な枝にとどまっている限りはあまり問題はないのですが、枝先まで登っていくと大変な問題を起こします。枝先に出るとジキルとハイドのように豹変して、葉の形も変わり花を咲かせて実をつけ、アメーバのように急速に成長して、登ってきた木から光を奪い、旺盛な成長で重量が増し、最後は枝が折れて地面に落ちてしまうのです。ハンプトンシャーの私たちのまわりにある生垣にはそういう破滅的な状態がたくさん見られ、特に冬の間に多くて、毎日のように道をふさぐツタの塊を取り除くのが大変です。でも、生垣のツタを誰が管理してくれるでしょう。何ともしようがありません。
 庭ではツタが脚立で届く高さ以上に伸びないように剪定して管理するのが良いでしょう。そうすればワイルドライフのためになり、しかも大切な庭木をだめにすることもないでしょう。』






0 件のコメント: