コッツウォルズの亜麻畑

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2017年3月17日金曜日

イギリス キューガーデン流の園芸テクニック


イギリスにある世界遺産に認定された世界一の植物園キューガーデンでガーデニングを学びディプロマを取得し、現在は花咲園芸総研代表を務め、ガーデナー、ガーデンデザイナーなどで活躍の舘林正也(たてばやしなかや)さんが昨年末に出版された「はじめての英国流 園芸テクニック」という本を紹介します。


この本では、最初にキューガーデンの魅力について紹介されています。
おすすめのポイントとして、もっとも有名なパームハウスのほか、テンパレートハウスやアルパインハウスといった温室、そして日本庭園や圧巻のバラのトンネルなど、詳しく書いています。
そして、キューガーデンめぐりのコツなど、大変実用的な内容になっています。

次に、キューガーデン直伝の園芸テクニックがたくさん紹介されています。鉢栽培や花壇での花の育て方、樹木の植え方、管理の仕方など改めてとても勉強になります。

イギリス流の道具の使い方も大変おもしろい内容です。日本で作られた剪定ノコギリや切りだしナイフ、山菜掘りナイフ、軍手などがイギリスで人気があるというのは面白いですね。

ナメクジ対策としてビールトラップも紹介しています。ナメクジがビールが好きで、容器に入れておいておくと中に入って溺れてしまう、何ともお酒好きには皮肉な方法ですね。(私の庭でも以前ためしてみたら、ナメクジが入っていました。)

第3章にはイギリス人の園芸にかける情熱の項も興味深い内容です。
最後にナショナル・ガーデン・スキーム(NGS)というチャリティーでのオープンガーデンのことを紹介しています。

最終章には英国流の園芸文化の神髄として、キューガーデンのディプロマのこと、イギリスで園芸を学ぶ意味、そして園芸留学を成功させるための壁の乗り越え方をご自分の経験を踏まえて詳しく紹介しています。

それぞれの項目に関連のあるコラムも各所に挿入されていて興味深いものをたくさんあります。たとえば、秘儀「チェルシー・チョップ」、として花壇の植物のおもしろい管理法が紹介されています。大きな花壇にグループ植えした夏以降に咲く草丈のある多年草(エキナセア、フロックス、ヘレニウムなど)、チェルシーフラワーショーの時期に花壇の手前の半分を草丈を半分程度に切り詰める方法で、切り詰めなかった後方の花が最初に咲き、そのあと草丈は低くて脇芽から花数が増えた花が咲いてくるというテクニックだそうです。これは初めて聞きました。

イングリッシュガーデンを夢見て、それを目指して庭造りをしている方や、これから本格的に園芸の道を目指してイギリスでの勉強を考えている方には大変参考になる一冊と思います。


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