コッツウォルズの亜麻畑

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2017年4月29日土曜日

イギリスでのサクラソウ事情


サクラソウは日本に自生する春に可愛い花をさかせる多年草で、古くから栽培されてきた日本の園芸植物でもありますが、今月のガーデンイラストレイテッド誌ではNoël Kingsbury氏が最近イギリスで人気がではじめているサクラソウを紹介しています。

「Primula(サクラソウ属)にはたくさんの植物がありますが、サクラソウ Primula sieboldiiもその一つです。このラテン語の学名のsieboldiiという部分は、日本に江戸時代の後半に長崎に来ていたドイツの医師・博物学者のシーボルトからきています。」


「シーボルトが西洋に紹介するより2世紀も前に、徳川幕府の二代将軍の秀忠が江戸の河畔でみつけて大変気に入ったそうです。17世紀には広く栽培されるようになり、庶民にも広がったようです。その人気は18世紀末に最高潮となり、品評会もいくつも行われていました。」

「欧州でもアメリカでも栽培法は確立していますが、まだ一般的にまではなっていません。それはひとつには長期間育てるのにはかなり特殊な条件を必要とするからかも知れません。しかし春の間じゅう花を咲かせ、たくさんの色や形が楽しめるサクラソウは苦労も報われるすばらしい植物です。人を夢中にさせるサクラソウ、一種類だけで済ませることは誰にもできません。」



左は「心意気」という日本の品種

右は八重咲きの「磯牡丹」

右は「登子」

右は深い切れ込みのある花びらの「鹿島」

左は「薄蛇の目」、右は「白蜻蛉」

左は「 青葉の笛」

掲載されている一部を紹介しましたが、たくさん日本で作られた品種が含まれるのが分かります。イギリスでも今後人気が出てくるのではないでしょうか。






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